会設立 アッピール


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         「大島の静かな空を守る会」アッピール

日本の政府は、米軍岩国基地を東アジア最大の軍事基地とし、計120機もの原子力
空母艦載機などを配備し、日夜大島海域や上空で軍事訓練を行うという計画を閣議決定し、岩国、広島、大島の各自治体と住民に納得させようとしています。これは明らかに、国際紛争を解決するための戦争の放棄を定める憲法第9条に違反し、国民の健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を保障する第25条を無視し、すべての公務員が憲法を擁護することを義務づけた第99条にそむくもので、立憲国家の根本を揺るがす異常事態です。

 岩国基地から浮島へ、三蒲から岩国基地へ、久賀から前島へという飛行コースは、島の北側から、東和、沖浦、屋代、小松へと、大島の上空を縦横に走り、これによって大島全域はジェット機の轟音にさらされます。しかも1日あたり400回の離着陸訓練のなかで墜落事故の危険も増大し、ついには大島は人間の住めない島となりそうです。アメリカ本国ではありえない事態です。
 
 かつて人口7万、あるいは5万といわれた大島が、いまでは21,700になりました。ここで艦載機の軍事演習場となり、基地の一部となってしまえば、大島に長く住みつづけようと思う人はいなくなるでしょう。
 私たちは、「東アジア最大の軍事基地に隣接する大島」としないで、「瀬戸内海国立公園の中の大島」の静かな空と豊かな山や海を回復し、新たな繁栄を作りださねばなりません。艦載機移転の中止を求める住民過半数の署名を実現して、大島の明日を救いましょう。

「住民過半数」は住民自治の強い力の源となります。2月中旬以降の町民有志や自治会の署名運動によって、署名は4,300を超えました。騒音が増大することが確実とされている浮島の反対署名はじつに人口の96.2%に達しました。日良居地区の署名も半数をこえる56.3%となり、橘地区全体でも44.6%と半数にあと一息です。轟音や事故の被害が予想される大島・久賀・東和地区も早く住民過半数署名を実現し、国や県や町に、そしてアメリカに大島の意志を示そうではありませんか。署名簿を全戸に回覧して署名を推進し、大島全体を署名で被いましょう。
 
 「大島の静かな空を守る会」は、岩国市、広島西部5市、その他の近隣自治体の皆さんと手をつないで、艦載機移転計画の中止をもとめる運動を推進し、平和で豊かで静穏な、楽しい大島を実現するためにがんばります。町民みんなの意志を結集した住民自治の力によって、周防大島町の未来を切り開いていきましょう。

   
        2006年7月2日          「大島の静かな空を守る会」設立総会
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